ナデナデすると、気持ちよさそうにゴロゴロのどを鳴らす猫ちゃん。

なのに、突然ぷいっとどこかへ行ってしまったり、いきなり走り出したり…

何を考えているのかわからないところも、猫ちゃんの魅力のひとつです。

猫ちゃんの「しぐさ」で「心理」がわかったら、今よりも、もっと良い関係が築けるかもしれません。

「このコが本当は何を考えているのか、知りたい!」って飼い主さんなら思いますよね。

猫ちゃんの心の中を、ちょこっとのぞいてみましょう!

こんなとき、実はこんな気分なんです!

毎日見慣れているしぐさでも、「えっ、本当はそうだったの?」っていうことがあります。

しっぽを振っているとき

猫ちゃんがしっぽを振るのって、どんなときだと思いますか?

体をナデナデしてあげると、のどを鳴らしながら、しっぽをゆっくり左右に振りますよね。

このときはもちろん、喜んでいるのです。

でも、ナデ続けていると、何だか急にしっぽの動きが素早くなって、激しくぶんぶん振り回すようになること、ありませんか?

これは、喜んでいるわけじゃないんですよ。

なぜか突然「不機嫌モード」になって、かなりイラっとしているか、何かに怒っているのです。

嫌がることなんてしていないのに、そんな理不尽な…とも思いますが仕方ないです。

だって猫なんだもの(笑)。

こんなときに空気を読まずしつこく触り続けると、「本気の猫キック」が繰り出されることも!

激しい猫キック攻撃を浴びせられて、血が出ることもあります…

我が家の猫が急にしっぽをぶんぶん振り始めたときは、怒らせることをした覚えがなくても「あっ、ごめんね…」と触るのを止めることにしています(笑)。

顔を洗っているとき

我が家の猫が顔を洗うのは、ゴハンを食べた後だけなのですが、あなたの猫ちゃんはどうですか?

前足で顔をこすってその足をなめ、また顔をこする、あのかわいいしぐさです。

このしぐさには、2つ意味があるんですよ。

1つは、口のまわりについたゴハンの汚れをきれいにすること。

そしてもう1つは、ヒゲのお手入れなんです。

猫ちゃんのヒゲは、平衡感覚や空気の動きまで感知できる、「狩り」には欠かせない感度の高いセンサーなので、性能が狂わないよういつもきれいに磨き上げているのです。

人間の肌を舐めたとき

猫ちゃんの大好きなオヤツを手に乗せてあげたとき、食べたあとその手を差し出すと、ペロペロ舐めることってありませんか?

このオヤツがよっぽど美味しかったんだろうな、と嬉しくなりますよね。

もちろんそれもあるのですが、この「なめる」という行為は、猫ちゃんが特別な相手にしかしない「スペシャルな愛の表現」です。

「おいしかったにゃ、ありがとうにゃ!」という気持ちをあらわしているのです。

ほかにも、あなたの体にちょんと足を乗せてカリカリ引っかいたり、スリスリしたりするのも、「ありがとう!うれしいにゃ!」の意味があるんですよ。

そっとスリスリしてきたとき

自由きままな猫ちゃんにワンコと同じようなしつけは難しいですが、してはいけないことは、ちゃんとわかっていたりします。

こっそりイタズラをして見つかり、叱られたあと、そっとスリスリしたり、ちょろっと手をなめたりすること、ありませんか?

これは「ごめんにゃ~」と謝っているのです。

「ありがとう」のしぐさとほぼ同じなのですが、反省の気持ちが態度をおとなしめにしています。

でも、反省するのは一瞬だけ。

すぐに忘れて、同じイタズラを繰り返します…

ひっくり返っておなかを見せたとき

突然近づいてきた猫ちゃんが、ごろんとひっくり返り、おなかを見せることありますよね。

そんなときの猫ちゃんは「遊んで欲しい」気持ちもあるのですが、何かの欲求が満たされたりしたあとで「今、すごくうれしいんにゃ!」気分なのです。

それを飼い主さんに「わかって、わかって~!」とおなかを見せて表現しているんですね。

これは、子猫が兄弟を遊びに誘うときのしぐさなのですが、猫ちゃんはすごい「幸せ気分」に浸っているときなので、なでなでしてあげて、一緒に思いきり癒されましょう。

おなかを触られるのが苦手な猫ちゃんには、男の子は頭と耳の後ろ、女の子はしっぽの付け根のあたりをなでてあげると喜びますよ。

まとめ

猫ちゃんって、本当に奥が深くて、謎に満ちた生き物ですよね。

そんな猫ちゃんに振り回されるのも飼い主の喜びですが、我が家の猫がごくたま~に「愛」を態度で示してくれると、嬉しくてつい「猫可愛がり」してしまいます。

それがしつこいのか、嫌がられることも…(笑)

猫ちゃんともっと仲良くなるためには、そのときの気分をわかってあげるのが大切ですね!