猫ちゃんが人間と一緒に生活するようになって、約5000年と言われています。

ワンコと人との生活はもっと長くて、約15000年です。

ということは、今から10000年くらい経ったら、猫ちゃんと人との関係にも、すごい変化が起こっているかもしれませんね!

もしかすると、そのころにはもう、こんな不思議な行動はしなくなっているかもしれません。

猫ちゃんの食べ方・飲み方

猫ちゃんのゴハンの食べ方や、水の飲み方って面白いですよね。

毎日見ていてもあきません!

 

頭を振りながらフードを食べる

我が家の猫は「カリカリ」と呼ばれている「ドライフード」が1番好きなのですが、あなたの猫ちゃんはどのタイプが好きですか?

その「ドライフード」でも、「ウェットタイプ」でも、ほかのオヤツを食べるときでも、猫ちゃんってすごく「わざとらしい演技」みたいな食べ方しませんか?

「ふがっふがっ」と鼻を鳴らすような音をたてて、オーバーアクションで頭を大きく振りながらほんの少量ずつ口にする、あのヘンな動きです。

普通に静かに食べればいいのに…と思うんですけど、これは「狩ったエモノ」を噛みちぎる行為のなごりなんです。

エモノが大きいとそのまま飲み込めないので、まず食べやすいサイズに調整しているつもりなんですね。

我が家の猫は、小さな虫を見つけても「狩る」どころか、「なにこれコワイにゃ~」と凍りついているのに、フードは必ず「噛みちぎる食べ方」をするのが面白いです(笑)

 

どうしてフードを残すの?

そして、お腹が空いていたみたいなのに、なぜかほんの少しだけフードを残したりするのが、猫ちゃんです。

この「食べ残し」も、「狩り」をしていたときの習性なんですよ。

ライオンなどが、狩ったエモノを食べるのは、その動物の特定の部分だけで、丸ごと食べることはありません。

捕食される動物の体にも、毒になる部分もあったりするからです。

なので、狩りをする動物は、食べられる部分とそれ以外を、ちゃんと選んで食べているのです。

猫ちゃんがフードを残すのは、「ゴハンは、少し残すこと!」と野生のDNAが命令しているからで、「最近太り気味だから、ダイエットしニャいと…」などと考えているわけではないのです(笑)

 

水の飲み方

我が家の猫も大好きなのが、「循環式給水器」です。

これは、ポンプで水を循環させるので、小さな噴水のように水が流れ続ける水飲み器なのですが、これが好きな猫ちゃんは多いんじゃないでしょうか。

猫ちゃんは、水道の蛇口から流れる水を飲むのも好きですよね。

水飲みボウルの方が飲みやすそうなのに、なんでわざわざ動いている水を飲むんでしょう?

じつは、これは、水の動きを面白がっているんです。

流れる水を前足でちょんと触ったり、じい~っと見つめたり、まるで「生き物の観察」をしているみたいですよね。

じつは猫には、流れる水が、虫やヘビなどの動きに見えるらしいんです。

それで、毎日あきることなく水で楽しめるんですね。

「ヘビなんか見たことないくせに」とツッコミを入れたいところですが(笑)、
これも野生のDNAなんですね。

バッグや箱や袋に入る

猫ちゃんは、箱やバッグに入るのが大好きですよね。

我が家の猫も、「それ絶対ムリ…」という大きさでも、真剣に箱や紙袋やトートバッグなどに入ろうとします。

これもまた、自然の中で生活していたとき、ハンティングで身をひそめたり、敵から隠れたりするために、木の穴や茂みの中で生活していたころのなごりです。

なので、目の前にちょうどよい「穴」のような袋や箱があると、入りたくてガマンできなくなるんですね。

そんなに「隠れたい習性」が強く残っているはずなのに…

私が外出から帰宅したとき、ガタコト音を出していても、思いっきり「へそ天」姿で、ぴくりとも動かず爆睡する我が家の猫…

「仕事」と「休息」、「緊張」と「緩和」、をうまく使い分けて生きるその姿勢を見習いたいものです(笑)

まとめ

大自然とはかけ離れた、安全な家の中で生活をしていても、「野生」の習性が抜けきらない猫ちゃん。

「おなかすいたにゃ~」とか「なでてほしいにゃ~」とかわいく鳴くときは、愛らしさであふれているのに、ふとした瞬間に「野生オーラ」を出していると、近寄りがたいような、威厳のようなものを感じますよね。

この二面性がまた、猫ちゃんの魅力で、私は毎日あきることなく、猫の行動を観察しているのです!

でも、本当は、私が猫に観察されているのかもしれませんが(笑)。