はじめに

本記事ではレオパに与える餌の種類や、与え方について細かく解説していきたいと思います。
またレオパ飼育においてよく聞くダスティングやガットロードについても触れて解説していくので是非参考にしてみてください。

ダスティングとは

爬虫類界隈では主にカルシウムパウダーを餌にまぶすことをダスティングといいます。
カルシウムパウダーとはその名の通りカルシウムの粉のことで、爬虫類飼育者の間ではカルパと略して呼ばれることが多いです。

餌となる虫餌はカルシウムとリンの比率が悪いことが多く、そのまま与えてもカルシウムをうまく吸収できません。
カルシウムが不足すると骨の形成障害が起こり、骨が変形してしまうくる病という病気になってしまう可能性がかなり高くなるので、ダスティングは欠かさずに行ってください。
餌皿にカルパを入れておくとレオパが舐めて摂取してくれることもありますよ。

ビタミンD3

カルシウム剤は様々なものが販売されていますが、ビタミンD3を含むものは少し取り扱いに注意が必要です。

ビタミンD3とは紫外線を浴びることで作られる栄養素で、カルシウムの吸収に役立つものですが、カルシウムは吸収後排出されるのに対し、ビタミンD3は一定期間体内に残るものなので過剰摂取すると悪影響を及ぼすともいわれています。

夜行性の爬虫類は紫外線を浴びることが少ないのでビタミン剤を投与してあげるといいといわれていますが、そもそも夜行性の生き物は紫外線を必要としていないことからビタミンD3も不要であるとの見方も多いです。

筆者の意見としては正直どちらでもいいと思います。
ただ、ビタミン入のカルパを使う場合は常用を避け、普通のカルパと併用して使用するのがいいのではないかと思います。
その場合普通のカルパを常用し、ビタミン入のカルパは二週間に一度、または一週間に一度に使用が適切だと思います。

ガットローディングとは

ガット(腸)にローディング(詰む、積載する)という意味で
生体に与える餌にしっかりと栄養を与え、餌の栄養価を高める方法のことです。

簡単に言えば餌の餌に気を遣うということです。

ガットローディングはダスティングと違い必須というわけではありません。
目に見えるものではないので効果が定かではないことからやらないよりかはマシといった扱いです。

ただ、例えばミルワームなんかだとペットショップで買ってきたばかりのミルワームはほぼ栄養がないといわれているので、それをそのままあげるのは抵抗がありますよね。
ガットローディングすることでツヤのある太いミルワームになるので余裕があるなら取り入れたいところです。

ただ、ガットローディングしたからといってダスティングを省いてはいけません。先述したように効果の証明はされていないので過信は禁物です。

餌を与える前に用意するもの

餌入れと水入れ

レオパにひっくり返されないよう陶器製など重みのあるものがおすすめです。
餌入れは餌の与え方によって考えるのもいいと思います。

例えば置き餌なら餌皿の上部に返しがついているものを選べば餌に逃げられにくくなりますし
ピンセットで直接給餌をするなら餌皿はなくてもいいと思います。
水入れは容器から飲む個体と飲まない個体がいるので容器から飲む様子が見られない場合はケージ内に霧吹きをしてあげるといいでしょう。

筆者の飼育していたレオパは水入れから飲まずにウェットシェルターの水を飲んでいたので、水入れは撤去してしまいました

ピンセット

給餌の際に餌をつかむのに使います。
活餌だけでなく冷凍餌や人口餌をあげる際にも使うので
用意しておいたほうがいいでしょう。

金属製のものは体表や口の中を傷つけてしまう恐れがあるので個人的には竹製のものか木製のものをおすすめします。

餌の与え方

給餌頻度と量は

ベビーからヤングは毎日食べるだけ与える。
アダルトは2~3日に一度食べるだけ与える。

と、一般的に言われています。

アダルト個体の場合、個体によってはこの与え方だと
太ってしまったりするので尻尾の太さや腋ぷにをよくチェックして
適切な量を見極めて与えてください。

食べムラがあってもそこまで気にしなくても大丈夫です。
人間だって食べたい日とそうでもない日があると思いますがそれと同じです。

食べたがらないのに無理に与えたりすると
吐き戻しや拒食の原因になります。

ただ、あまりにも食べない場合は
拒食していることが考えられますので要注意です。

餌の与え方については主に

・置き餌
・ピンセットで直接給餌
・ケージ内に餌を投入する

などがあります。
次はそれぞれの方法やメリット、デメリットについて説明していきます。

置き餌

餌皿に餌を入れて置いておく方法です。
レオパは基本的に動くものを餌と認識するので
置き餌をする場合には活餌を入れておく必要があります。

中には置き餌でしか食べない個体もいるそうです。

メリット
・急いでいるときは楽
・臆病な個体には最適な給餌方法だという意見もある

デメリット
・餌が逃げる可能性がある
・餌が逃げた際に餌の種類にもよるが
 生体に噛みつくなどして傷つける危険性がある
床材を誤飲する可能性がある

ピンセットで給餌

ピンセットで餌を掴みレオパに直接食べさせる方法です。
前述のとおりレオパは動くものを餌と認識するので目の前で餌をユラユラと揺らしてあげる必要があります。
レオパ飼育者の多くはピンセットで給餌しているのではないでしょうか。
爬虫類飼育にはピンセットでの給餌がメジャーです。

メリット
・餌が生体を傷つける可能性が低い
・捕食している姿が見られる
・何匹食べたかをしっかりと管理できる

デメリット
・金属製の先のとがっているものは生体を傷つける可能性がある
・活餌を与える場合、場合によっては頭を潰したり足を取ったりするので虫が苦手な人には辛い

ケージ内に餌を投入する

活餌を生きたままケージ内に投入する方法です。
自分で餌を探し追いかけて食べるので
一番自然に近い食事の環境を作ってあげることができます。

メリット
・生体の運動不足の解消になる
・残酷だと捉える人もいる
・捕食している姿が見られる

デメリット
・餌が逃げ、ケージからも脱走した場合地獄
・餌が逃げ床材の下に潜り込んだりしても地獄
・餌が逃げた際に餌の種類にもよるが
 生体に噛みつくなどして傷つける危険性がある
床材を誤飲する可能性がある

与える餌の種類にもよりますが、筆者としては投入方式がおすすめです。
デメリットとして床材の誤飲や餌の脱走がありますが、プラケなどに移してから与えればその欠点はカバーできます。

ただし、コオロギを与える際には一番後ろの足を取ってから与えることを推奨します。結構飛ぶので脱走防止にもなりますし、トゲがのどに引っかかり、怪我や拒食の原因になることが多いです。特にベビー個体に与える際には足は取ってあげることを強く推奨します。

ピンセットで足の付け根に一番近い太い部分を圧迫すると簡単にとれますよ。

また、他の給餌方法にも言えることですがコオロギは生命力が強いので口の中に入っても生きていることが多いです。
口内を噛まれないように頭を潰して与えたほうが安全です。
頭は栄養が豊富なので取るのではなく潰して与えましょう。

餌の時間帯も毎回決まった時間に与えるよりも、ずらして与えた方がより自然に近い食事の環境をつくってあげられます。

餌の種類

レオパに与える餌には様々な種類があります。
それぞれ具体的にどういったものなのか、与える際の注意点などを
メリット、デメリットを併せて紹介していきたいと思います。

コオロギ

レオパの餌に最も多く使われているのがコオロギではないでしょうか。
餌用とされるコオロギは主に、ヨーロッパイエコオロギとフタホシコオロギ(クロコオロギ)の二種類があります。

ヨーロッパイエコオロギ

通称イエコと呼ばれており、割と最近になって日本に入ってきたものだそうです。
薄茶色の体をしており、大きさはオスの成虫は2cm、メスの成虫は2.5cmほどに成長するそうですが、過密飼育や低温での飼育で小型化するといわれています。
イエコは水切れ、餌切れ、乾燥に強く共食いも少ないとの理由で後述するフタホシコオロギ(クロコオロギ)よりも丈夫で飼育しやすいといわれており、更に一年中繁殖が可能なことから繁殖されている方も多くいます。

ただし、動きは素早く、かなり跳ぶのでストックや繁殖をする際には注意が必要です。

メリット
・入手しやすい
・見た目はそこまで気持ち悪くない
・餌としてメジャーな為情報量が多い
・共食いが少ない
・フタホシより管理が楽

デメリット
・動きが素早い
・結構跳ぶ
・うるさい
・咬むこともある

フタホシコオロギ

通称フタホシ、またはフタコなどと呼ばれておりイエコに比べると
Gに近い見た目をしているので忌避されることが多いです。

体の色は黒、こげ茶で大きさはオスの成虫は2.5cm、メスの成虫は3cmほどとイエコより一回り大きいです。
また、野菜中心の餌や過密飼育で小型化するといわれています。

フタホシは水切れや餌切れ、乾燥、蒸れに弱く、掃除を怠ると臭いが出やすく、共食いもしやすいということから飼育は大変だといわれています。
さらに、フタホシは縄張り意識が強く給餌の際に生体を傷つけることが多いです。
イエコも嚙むことはありますが、フタホシのほうがアゴの力が強いので頭をピンセットで潰してから与えるといいでしょう。

一見デメリットばかりに見えますが、もちろんメリットもあります。
イエコに比べると動きが遅く、あまり跳ねないなどの特徴を持ち、
体も大きいためボリュームがあります。
またイエコよりも食いつきがいいという意見もあります。
世話する気力と見た目への耐性があるなら取り入れてみてもいいと思います。

またクロコオロギとはフタホシの巨大化した個体を繁殖した個体のことを指しますが、フタホシとは別のものとして扱う方もいます。

メリット
・入手しやすい
・餌としてメジャーな為情報量が多い
・動きが遅い
・あまり跳ばない
・体が大きいためボリュームがある
・食いつきがいいとの声もある

デメリット
・飼育が大変
・臭いが出やすい
・管理が大変
・共食いしやすい
・見た目がしんどい
・アゴの力が強いので活餌として与える場合要注意


イエコ、フタホシでは栄養面もそこまでの差異はないそうなので、どちらを与えるかは飼育者とレオパの好みでいいと思います。
活餌より栄養価や品質は下がりますが、冷凍のものや乾燥させてあるものも販売されていますよ。
冷凍のものは冷凍焼けに気を付けて管理しましょう。

ワーム系

いわゆる幼虫系です。
あのうにょうにょとした動きがレオパの食欲を誘うようで
総じて食いつきがいいように見えます。

また、どのワームも嗜好性が高い傾向にありますが
栄養が偏っているものが多く状職には向かない印象です。

ミルワーム

動物性たんぱく質としてかなり有名なもので、爬虫類飼育者だけでなくハムスターなどの小動物や鳥類を飼育している人にも馴染みが深いものだと思います。

ミルワームとはゴミムシダマシ科の幼虫の総称です。
現在国内で多く流通しているものはチャイロコメノゴミムシダマシの幼虫でイエローミルワームという名前で販売されていることもあります。

大きさは最大3cmほどで餌の与え方で成長を制御できるといわれています。
また寒いところだと成長が遅くなるので冷蔵庫で保管されている方もいます。
ペットショップでも冷蔵庫で保管されていることが多いです。

ミルワームはコオロギと比べると栄養バランスが悪く、カルシウムとリンの比率も悪いので常食には向かないとの意見がかなり多いです。
しかしガットローディングすれば常食にしても問題ないとの意見もあります。

コスパもよく繁殖も簡単で世話に手間もかからないので栄養面の不安を取り除くことができればかなり優秀な餌になると思います。

メリット

・入手しやすい
・餌としてメジャーな為情報量が多い
・コスパがいい
・管理がかなり楽

デメリット
・栄養バランスが悪い
・常食として与えるのは不安という意見が多い

ジャイアントミルワーム

ツヤケシオオゴミムシダマシの幼虫のことで、
ジャイミルと呼ばれることが多いです。

英名ではスーパーワームといい、その他にもジャンボミルワーム、ビッグミルワーム、ジャイアントミルワーム、ビッグミルワーム、キングミルワーム、グレートミルワームとかなり様々な名前で販売されています。

大きさは最大5cmほどになるといわれ、先述したミルワームをそのまま大きくしたような見た目をしています。

またアゴの力が近く、ミルワームより外皮が硬いので
餌として与える場合には怪我や消化不良に気を付ける必要があります。
ミルワームと同じく栄養面での問題があるので
ガットローディングで補いましょう。

メリット
・管理が比較的楽

デメリット
・やや入手しづらい
・情報量がそこまで多くない
・栄養バランスが悪い
・アゴの力が強いので怪我に注意
・外皮が硬いので消化不良に注意

ミルワーム、ジャイミルを常食にすることは
くる病になるため絶対に避けるべきだという方が多いですが、海外でのレオパ飼育にはミルワームを用いることが多いという話もあります。

確かに他の餌に比べ、やや脂質が多いなどのデメリットもありますが、しっかりとガットローディングすればそこまで問題視する必要はないように思います。

更にミルワーム、ジャイミルを餌に選ぶことに対し
よく問題視されているのが消化の悪さです。

ミルワームの外皮はキチン質でありそれをうまく消化できないため
消化不良になりやすいといわれているのですが、コオロギや後述するローチ類も外皮はキチン質なので消化に悪いのはミルワームに限った話ではありません。

それでも気になる場合は脱皮後の真っ白な個体や、サナギをを与えるといいと思います。また、ミルワームで育てている方は若干温度を高めにして飼育しているそうなので参考にしてみてください。

シルクワーム

蚕の幼虫のことで、大きさは最大7cmのものもいます。
シルクワームはたんぱく質が豊富であるとよくいわれていますが、他の餌と比べると実はそうでもないという話もあります、

カルシウムの含有量が多く嗜好性も高いのですが、非常に多くの水分が含まれているので胃腸の弱い個体は下痢になりやすく、ストックする場合にも管理が難しいことから常食には不向きな印象です。

また基本的にシルクワームは桑の葉か専用の飼料を主食としているのでガットローディングはできないものと考えましょう。

ただ、拒食した個体や脱水気味の個体には、拒食からの回復が期待出来たり水分補給ができる為、与えてみるのもいいと思います。

メリット
・嗜好性が高い
・脱水気味の個体におすすめ
・拒食からの立ち上げに使える

デメリット
・入手しづらい
・情報量が少ない
・ほぼ水分なので下痢になることもある
・特に餌の面で管理が大変
・コスパが悪い

ハニーワーム

ハチノスツヅリガという蛾の幼虫のことでワックスワームという表記でも販売されていることがあります。主にハニワと略して呼ばれることが多いです。

脂肪分がかなり豊富で嗜好性もかなり高いのですが、脂肪分以外の栄養面はいまいちとのことなので、常食として与えるのは肥満や消化不良の原因になるので控え、たまのおやつや、拒食した個体、産卵後の個体に与えるといいでしょう。

また、かなり高カロリーなので消化の際に体力を必要とします。
衰弱してしまった個体に与える際には様子を見ながら与えましょう。

メリット
・嗜好性がかなり高い
・拒食からの立ち上げに使える

デメリット
・入手しづらい
・肥満になりやすい
・コスパが悪い
・管理が大変

フェニックスワーム

アメリカミズアブの幼虫のことで、レプティワーム、ソルジャーグラブ、カルシワーム、カルシウムワームと様々な名称で販売されています。

他の虫餌に比べかなりマイナーな印象ですが、栄養面でも問題なく、カルシウムとリンの比率が理想的なことから海外ではメジャーな虫餌だそうです。

まだまだ日本での流通は少ないので情報も不確かなものが多いですが、日本でもメジャーな餌として取り扱われる日もそう遠くないかもしれません。

メリット
・カルシウムとリンの比率が理想的
・栄養価がいい
・人口餌の原材料としても使われているため安心できる
・管理が楽

デメリット
・入手しづらい
・とにかく情報量が少ない

ローチ系

ローチというのはコックローチの略で、察しのいい方ならここですぐに気が付くと思いますが、要するにゴキブリです。字面も気持ち悪いので以下Gとします。

Gと聞いただけで鳥肌が立つ人が大半かと思いますが、意外と海外にはGというよりダンゴムシや三葉虫に近い見た目のものも多く、ペットとして流通している種類も多いです。

虫餌としてはコオロギに継ぎ取り入れている方が多いイメージがあります。
また、色んな意見がありますが総合的な栄養価はコオロギと大差ないようです。

デュビア

アルゼンチンモリゴキブリ、アルゼンチンフォレストローチ、アルゼンチンウッドローチなどと呼ばれているGの一種です。

体は焦げ茶色で大きさは4cmほどに成長します。
デュビアは性的二形(せいてきにけい)といわれる虫で、成虫になるとオスとメスで姿が異なるという特徴を持ちます。
メスは三葉虫に近くまだ可愛らしい見た目をしていますが、オスはアウトです。

三葉虫と聞いてイメージが湧きづらい方はダイオウグソクムシを想像してみてください、よく水族館などで見かけるアレにそっくりです。

動きが遅く、鳴かない、ツルツルした壁は登れない、繁殖が容易、ストックも容易、共食いが少ない、丈夫、そしてまず噛まないので生体を傷つける可能性がかなり低い。と、見た目さえ克服できればかなり優秀な餌です。

ただ、デメリットとして成長スピードが遅いのと、レオパに与えるには少し大きくなりすぎる成虫もいるのでその場合使い道がなくなってしまいます。

メリット
・比較的入手しやすい
・餌としてメジャーな為情報量が多い
・管理がかなり楽
・生体を傷つける可能性がまずない
・ツルツルした壁を登れない
・鳴かない
・動きが遅い
・共食いが少ない

デメリット
・臭いはそれなりにある
・成長スピードが遅い
・見た目がG


筆者もデュビアの繁殖に手を出したことがありますが、本当に楽でしたよ。餌も夕食を作る際に出た野菜の切れ端で十分だし、基本放置でも大丈夫でした。

よく、デュビアは臭いがないから管理が楽だという記載を見かけますが、実経験をあげるとそれなりに臭いはありました。
悪臭というよりは独特の臭いというか、なんともいえない臭いです。

単に飼育数が多かったのか(1000匹くらい)、環境か、餌のせいなのか今となってはもうわかりませんが、参考になるといいです。

あとデュビアは飛ばない!という記載もよく見かけますが、飛びました。
飛ぶと言うと語弊があるかもしれませんが掴んだ際に手から飛び出し滑空するように逃げました、ちなみにオスのデュビアです。

飛ばないものと思って扱っていると結構ショックが大きいので、飛ぶこともあると頭の片隅に入れておくことをおすすめします。

レッドローチ

トルキスタンローチ、トルキスタンゴキブリ、レッドランナーなどという名前で呼ばれているGの一種です。

体は赤茶色で大きさは3cmほどに成長します。主観ですがこれはデュビアのオスなんか比にならないほどGに近いような気がします。

餌としての栄養はデュビアやコオロギよりかは低いといわれていますが、正確なデータがないので確実性はありません。

メリットとしては繁殖スピードが速い、鳴かない、ツルツルした壁を登れない、繁殖やストックも容易、共食いが少ない、丈夫、成虫になっても小さいなどがあります。デメリットとしてはやはりその見た目と、臭いが強いこと、動きがかなり素早いことです。

メリット
・餌としてメジャーな為情報量が多い
・管理が楽
・繁殖スピードが遅い
・ツルツルした壁を登れない
・成虫になっても小さい

デメリット
・やや入手しづらい
・動きがかなり速い
・見た目が結構G
・臭いが強い

動物系

ピンクマウス

ハツカネズミの子供のことでまだ毛が生えておらず、地肌が見えているマウスのことをピンクマウスと呼びます。

また、爬虫類を飼育している方たちの間ではピンマと略されて呼ばれることが多いです。名前の由来はピンク色だからというわけではなく、ピンキー(小指)程の大きさだからと専門学校では教わりました。
また、食べる個体と頑なに食べない個体に分かれるそうです。

ピンマは物凄く栄養価が高く、完全食とまでいわれていますが、与える際には注意が必要です。まず、常食として与え続けると確実に肥満になります。

ハニワと同じく、たまのおやつや拒食した個体、太らせたい個体、産卵後の個体に与えるようにしましょう。

また、拒食した個体に最適との記載を見かけますが、拒食が長く続いている個体に与えるのは避けた方がいいでしょう。消化には体力を使いますし、胃腸が弱っているときにカロリーの高いものを与えると負担になります。
販売されているものは冷凍マウスと活マウスの二種類で、大きさもSSからLLまでとかなり豊富です。


抵抗がなければ筆者としては活マウスをおすすめします。
理由としては鮮度、食いつきの良さです。

ただ冷凍マウスは一般のペットショップにもあるところにはある、といった感じですが活マウスは通販で購入するか、イベントや爬虫類ショップに行かないと手に入りづらいです。特に活ピンマは中々見つかりづらいと思います。

メリット
・栄養価がとにかく高い
・冷凍のものはペットショップで買えることもある
・拒食からの立ち上げに使える
・冷凍のものは管理が楽

デメリット
・与えすぎると肥満になる
・消化不良を起こしやすい
・ピンマに慣れると偏食することもある
・頑なに食べない個体もいる

人工餌

タブレット状のもの、粉状のもの、ゲル状のものと主に三種類あり、様々なメーカーから販売されています。
主にタブレット状のものは水でふやかして、粉状のものはお湯で溶かした後固めて、ゲル状のものはそのまま与えます。

人工餌でも終生飼養が可能といわれているので虫が苦手な方にとっては救世主的存在ともいえますね。

また、災害時や非常時にも人口餌は役立つメリットがあります。
虫餌派の方たちもひとつ持っておくと安心ですね。

ただ、デメリットとしては人工餌を食べない個体や急に食べなくなる個体もいることがあげられます。
対処方法としては、人工餌に餌付いている個体を購入することですが、後者の場合はいざというときは虫餌を使うことを覚悟しておくしかありません。

メリット
・入手しやすい
・管理する手間がない
・非常時や災害時に役立つ
・栄養価が高い
・虫が苦手な方でもレオパを飼える

デメリット
・食べない個体もいる
・食べなくなる可能性もある
・肥満になることがあるといわれている

最後に

いかがでしたか?

最初は虫を餌として選ぶことに抵抗があっても、結構慣れちゃいます。
虫も爬虫類も無理!と言っていた友人がレオパの魅力にやられ、数年ぶりに会ったらコオロギを素手で掴んでいたくらいです(笑)

脱線してしまいますが、レオパだけに限らず、飼っているペットを
「太っている方が健康的に見える」「太っていた方がかわいい」などといった理由で太らせてしまう方もいますが、肥満は万病の元です。

特にレオパの肥満は突然死を引き起こす原因になるので健康管理に気を配ることはとても大切です。

ここまで読んでいただきありがとうございました!
レオパの餌に悩んでいる方たちの参考になれば幸いです。