近年、ペットショップで見かけるようになってきたイタリアングレーハウンド。 

名前が長いからなのか「イタグレ」や「IG」と呼んでいる人もいるようです。 

細くて長い脚に引き締まった身体、スタイル抜群のイタグレについてご紹介していきます! 

イタグレの特徴 

ローズイヤー 

スタンダードなイタグレの耳はとても特徴的で「ローズイヤー」と呼ばれています。 

薔薇の花びらのような、くるっと巻き込まれている垂れ耳です。 

一般的なたれ耳とは違い、耳の内部が見え、上部が後ろへ曲がっています。 

これは疾走するときに、風の抵抗が少ないためとも考えられているようです。 

サイトハウンドの仲間 

イタグレは、サイト(視覚)ハウンドグループのなかでも1番小さい種類になります。 

ちなみにサイトハウンドとは視覚狩猟犬のことです。 

優れた視覚と走力と持久力で獲物を追跡捕獲! 

それゆえに、びっくりするほどの瞬発力があり、とにかく俊足です。 

全速力で走る姿は、思わず見惚れてしまいます。 

サイトハウンドグループの容姿の特徴は、四肢が長く、胸が深く、曲線を描く体形。 

この点が「優美な容姿」として、一般家庭でも人気があります。 

犬らしくない一面?! 

普段、お散歩などで歩く姿は、鹿や馬を連想させます。 

なぜなら、足を上げてとことこと歩くからです。 

ところが、走る姿はまるでチーターのよう。 

前脚と後ろ脚をそろえて、飛ぶように走る姿が特徴的です。 

他の犬種とは比べ物にならないぐらい高速で走ることができます。 

イタグレの大きさ 

大型犬であるグレーハウンドを小型化したと言われているイタグレ。 

成犬時の体重は約3~5キロ、体高は約32~38センチ。 

小型犬ですが、身のこなしはとても軽やかです。 

イタグレの被毛 

カラー 

レッド、ブルー、ブラック、フォーン、シールの5色が基本。 

これに胸や足のホワイトが入ると「〇〇&ホワイト」と表記されます。 

短毛種 

光沢があり、つるんとした触り心地です。 

その反面、皮膚や毛づやの状態が、とても目立ちます。 

食事管理やブラッシング、シャンプーの選び方に注意して、日ごろから被毛のケアをしましょう。 

短毛種のため、毛が落ちていても、人のまつ毛くらいの長さです。 

抜け毛が少ないと言われていますが、実は普通に抜けています。 

抜けても目立たないこともあるのでしょう。 

体臭が少ない 

短毛種でシングルコートなので、体臭が少ないことが人気の理由のひとつです。 

シャンプーを頻繁にする必要がなく、お散歩後など汚れたときはホットタオルなどで拭いてあげる程度で大丈夫です。 

イタグレの性格 

一言でいうならば「気分屋」です。 

猫のようだと言う飼い主が多いぐらい! 

なぜなら、とてもマイペースだからです。 

気が向いたときは、飼い主にべったり‥しつこくかまってアピール。 

それ以外、家ではとにかくぐぅたらしています。 

基本的にめんどくさがり屋です。 

飼い主とは、ほど良い距離があって大人な関係です。 

あまりべたべたしたくない人に向いているでしょう。 

一方、繊細で神経質、ストレスを溜めやすい面もあります。 

攻撃性はなく、距離を置いたり逃走する方法で身を守るため平和的です。 

この点では初心者向けといえるでしょう。 

イタグレのお散歩 

イタグレは、オンとオフができる犬種です。 

家ではごろごろしていますが、外に出すとテンションがあがり、運動が大好きです。 

そのためお散歩は一日に二回することが理想です。 

ストレス解消、筋力の低下を防ぎ肥満防止にもなります。 

走ることがとにかく好きなので、時には広いドッグランにも連れて行ってあげましょう。 

イタグレのお世話 

上でもお話したとおり、短毛種で体臭が少ないイタグレ。 

トリミングは月に1回程度で大丈夫です。 

自宅でする場合、シャンプーは15分もあれば終わるでしょう。 

忘れずにしなければならないのは「爪切り」です。 

短毛種のため、爪がいつもむき出しになっています。 

こまめにカットしないと、どんどんのびて事故の原因になるのでご注意を。 

イタグレの価格相場 

気になる価格相場を調べてみました。 

子犬の平均価格は、約22万円のようです。 

血統の良し悪しで値段が決まることが多く、 

親がチャンピオン犬の場合は、30万円ぐらいすることもあります。 

イタグレを飼うときの注意点 

寒さに弱い 

短毛種のため、とても寒さに弱い犬種です。 

10月ごろから毛布を用意して服を着せてあげましょう。 

皮膚が弱いので、愛犬に合った素材を選びます。 

人と同じように腹冷えもするので、腹巻があると良いですね! 

肥満 

どの犬種でも気をつけなければなりませんが、イタグレは特に注意する必要があります。 

なぜなら、太ってしまうと、細い手足に負担がかかってしまうからです。 

それに加えて、綺麗な容姿にも影響が出てしまいます。 

まとめ 

イタグレのこと、少しでもご理解いただけたでしょうか? 

イタグレは、愛玩犬のなかでも個性的な犬種です。 

飼う前にしっかり勉強してから、検討してみてくださいね!