最近自分の飼っている愛犬に手作りのごはんをあげている人が増えています!よく自分で作ったごはんをインスタなのでアップしている人もいます。でも、動物を飼っている人なら一度は聞いたことがありませんか?

「人が食べるものを犬にあげてはいけない!」

実際どうでしょうか。言われるのにも理由があると思います!今回は、愛犬への「手作りごはん」について考えていきたいと思います!

そもそも犬に手作りのごはんをあげていいの?

結論から言うと、手作りのごはんをあげても大丈夫です!

大好きな愛犬には美味しいものを食べて欲しいですよね!手の凝ったものをあげたいと言う気持ちが出ますよね!分かります!あげてください。ただ、これから挙げるポイントをしっかり押さえた上であげましょう!

飼い主が理解しなければいけない手作りごはんのポイント!

人と犬の栄養素の違いについて

まず、理解しなければならないのは、人と犬では必要な栄養素の一部が違うということです。人と全く同じものを食べていると、必要な栄養素が取れず、体を壊してしまうことありますので注意が必要です。

栄養素には大きく5種類あります。「炭水化物」「たんぱく質」「脂質」「ビタミン」「ミネラル」この中で、特に人と犬の違いがあるのが、「たんぱく質」「ミネラル」です。

必須アミノ酸の違い

たんぱく質が体内で分解されると、「アミノ酸」になりますが、食べ物を口から取り込まないと、体内で合成することができないアミノ酸を「必須アミノ酸」と言います。この必須アミノ酸の種類が人と犬では違いがあります。人は9種類になのに対して、犬は、10種類必要になってきます。では何が人と違うのか言うと、「アルギニン」です。「アルギニン」は、体内の老廃物、例えばアンモニアなどを解毒するのに必要なものとなってきます。この「アルギニン」を犬は体内で作ることができません。そのため、極端に「アルギニン」含まない手作りごはんを与え続けていると、犬は老廃物をうまく解毒できずに、体調を壊してしまうかもしれません。

たかが、1種類ですが、されど1種類なのです!これを気にせず、同じものを与えてしまっていると、愛する犬が病気になってしまうので気をつけてくださいね!

ミネラルの必要量の違い

一般的に、人よりも多くのミネラルが必要と言われています。特に、骨を作るのに必要なカルシウム、リンといった成分はバランスを考えて摂取しなければなりません。市販のドックフードを与えている場合は、これらが不足することはほとんどありませんが、手作りのごはんをあげる場合は注意が必要となってきます。

入れてはいけない食材

人には害がないからといっても、犬には毒になるようなものもあります。一般的に犬には良くないとされているものを少し紹介します。(他にも色々あるので作るときにその都度注意してください!)

タマネギやニラなどのネギ類

ネギ類に含まれる、「アリルプロピルジスルファイド」と言う成分が犬には有害になります。多く摂取してしまうと、赤血球が破壊されたり、嘔吐や下痢の症状が起こったり、最悪の場合死んでしまいます。加熱すれば大丈夫!と考える方もいらっしゃいますが、加熱しても、この成分は無くなりません。また、エキス(直接入れていなくても)についても、犬には良くないので与えないようにしてください。

チョコレートなどのカカオが原材料のもの

カカオに含まれるカフェインテオブロミンといった物質が、犬には良くありません。人と比べて、これらの物質を分解する機能が低いため、与えてしまうと、下痢や嘔吐といった症状を引き起こします。また、大量に食べてしまうと、痙攣を起こし、また心臓にも大きな負担をかけてしまい、場合によって死んでしまいますので注意してください。

トウガラシなどの刺激のある香辛料

トウガラシわさびなどの刺激のある香辛料を与えてしまうと、胃腸に刺激を与えてしまい、嘔吐や下痢の原因になってしまいます。また、人より香辛料に対する耐性が低いため、肝臓機能の低下を招くことにもつながります。

調理方法

犬は人と違って、味をあまり感じません。ですので、味ではなく食材の調理方法に気を使う必要があります。

まず、食材はなるべく小さく、細かく切ることです。あまり大きすぎると、嘔吐や消化不良の原因になります。そして、煮たり茹でたり、なるべく柔らかくしてあげてください。これをすることで、消化しやすくなります。肉の調理についても、加熱処理をしてあげると衛生的にも安心できます。

さぁ手作りごはんを始めてみよう!

手作りする上でのポイントを挙げましたが、いきなり手作りするのは何かと不安があると思います。ですので、まずは、ドックフードに細かく切った野菜を入れてみるとか、そういった簡単なところから始めてみましょう。ドックフードと手作りしたものの割合を、少しずつ変えていき、最終的に全部手作りにするといったようにしていくのがいいかもしれませんね!

初めて作るのにオススメ料理としては、鶏むね肉と野菜を使ってみるのがいいと思います。鶏むね肉には、必須アミノ酸が他のお肉よりも多く含まれているだけではなく、疲労回復の効果もあると言われています!私も初めては鶏むね肉を使いました!野菜を細かく切って、お肉を一口サイズ以下に切り15〜20分ほど茹でます。簡単ですが、栄養は十分です!

手作りごはんを始めたら、犬のウンチには注意してください。下痢をしてしまったり、色がおかしいなど、症状が出てしまったら、ごはんに原因(アレルギーにも注意してください)があるかもしれません。(ひどい場合はすぐ動物病院へ!)愛犬に合ったごはんの量、食材を見つけてあげてください。

まとめ

毎日癒しをくれる愛犬に、美味しいごはんを!そのために、理解しなきゃいけないことがあります!人と犬の違いも踏まえつつ、バランスの良いごはんをあげていきましょう!そして、なるべく長い時間を一緒に過ごせるように、飼い主としてできることをしてあげてくださいね。