犬の歴史や習性について、どのぐらいご存じでしょうか?
ペットとして飼っていると、歴史なんて興味ないかもしれません。
しかし、犬がどんな動物なのかを知ることは、とても大切です。
犬にはどんなルーツや能力、習性があるのか‥
これらを深く理解しておく必要があります。
なぜなら、愛犬が見せる行動の理由や気持ちに関係しているからです。
愛犬に隠された本当の姿とは、一体どんなものでしょう?
ここでは、犬の歴史と習性について、詳しく解説していきます。
ペットになるまでの歴史
犬は、野生のオオカミを人が飼いならして、家畜化した動物です。
それは、約1万4000年前だと考えられています。
そのころ、人もオオカミも、集団で狩りをしていました。
なかには弱いオオカミの集団がいたのでしょう‥
彼らは、上手に狩りをすることができません。
ついには、人の集落に近づくようになりました。
人の残飯を食べたり、人から食べ物をもらったり‥
こうして人に近づいたオオカミが、家畜化されたのです。
家畜化されたオオカミは、人と一緒に狩りをしました。
しかし、16世紀あたりから飼う目的が変わっていったのです。
実用の目的から、可愛がることを目的としたペットが登場!
家族の一員として、犬が受け入れられるようになりました。
愛犬として暮らすメリットは社会的に認められるようになったのです。
犬と人の社会構造
犬が人の社会になじむことができたのはなぜでしょう?
それは、どちらも同じ社会構造をもっていたからです。
オオカミは社会性が強く、群れで生活し、共同で狩りをしていました。
人の社会とよく似た構造をもっていますね。
それゆえに、人の生活に溶け込むことができたのです。
犬の特徴的な習性
犬は鋭い感覚と、優れた身体能力を使って生活しています。
これらをどう活かすかは、あなた次第です♪
私のオススメもご紹介していくので、参考にしてください。
犬の「鼻」
鼻の粘膜には、嗅覚細胞があります。
人は500万~2000万個ありますが、 犬には7000万~2億2000万個もあるのです。
なんと!嗅覚の鋭さは人の約100万倍!!
犬は「ニオイ」の世界で生きているのです。
このずば抜けた嗅覚を活かすには「宝物探し」がオススメ!
おやつを、部屋の色んな場所に隠し、愛犬が、嗅覚で探り当てる遊びです。
良いニオイを探すのは、犬にとって最高です!
犬の「耳」
犬は16~12万Hzと、広範囲で聞き取れます。 ちなみに、人は20~2万Hz。
犬の聴覚は、人の約4倍あり、音域によっては、数百倍になることも‥
特に高い音を聞き取ることが得意のようです。
ですので、愛犬を褒めるときは高い声がオススメ!
逆に、叱るときは低い声で。
聴力に優れた犬なら、声を使い分けるだけで効果抜群です♪
犬の「目」
犬の視力は、0.3程度しかありません。
そのうえ、色の識別が苦手。
おもに明暗で見分けているようです。
しかし動体視力に優れています。
動くものを、すぐさまロックオン!
そんな狩猟本能を活かす遊びは‥
ボール遊びやフリスビーキャッチがオススメです。
犬の「脚」
犬は、かかとを地面につけずに疾走します。
爪は、スパイクの役割を果たしています。
そのため、長距離を走ることがとても得意です。
たまにはドッグランなど広い場所に行き、自由に走らせてみてください。
あなたの予想以上に、早く走る愛犬が見られるかも!
このように、犬には、とても優れた身体能力があります。
これらは、今も昔も、人の社会で発揮されているのです。
家畜化されていた時代には、猟犬や番犬、牧羊犬として…
現在では、盲導犬や介助犬、警察犬や救助犬として…
全て、人が犬の能力や行動を深く理解してきた結果です。
あなたも、犬の習性を活かした飼い方をしてみませんか?
犬のボディーランゲージ
最初にお話したとおり、犬は群れで生きてきました。
集団で生活してきたことにより、社会性があります。
しかし、犬は人のように言葉を話すことはできません。
どのようにコミュニケーションを取ってきたのでしょう?
それはボディーランゲージです。
ボディーランゲージを使って、意思表示をしてきました。
一番特徴的なものは、優劣を見分けようとする行動。
群れのなかでの無駄な争いを避けるためです。
優位は自分の身体を大きく見せ、劣位は姿勢を低くします。
また、犬同士の挨拶は、相手のおしりのニオイを嗅ぐ行動です。
これは人にすることもありますね。
犬は、人を群れの一員とみなすようになりました。
そのため、犬の習性に基づいた独特の行動があります。
それは、人に対しても見せることが分かっているのです。
ですので、犬の習性を理解することが大切といえます。
まとめ
このように、犬の基礎知識を学ぶことこそ、楽しいドッグライフの第一歩です!
愛犬の生活を今よりももっと幸せなものにしたいですね。
そのためには、犬の習性を活かせるよう工夫しましょう。
30代主婦で、愛玩動物飼養管理士、愛犬飼養管理士、犬の管理栄養士の資格を持っています。今までの人生、いつも犬が共におります。現在はイタグレ7歳が愛犬です。